世代を超えて語り継がれる
アイヌ民族 歴史と文化の結晶
『アイヌ神謡集』はわずか19歳で世を去った知里幸恵が、祖母モナシノウクから伝えられたユーカラ(叙事詩)のアイヌ語をローマ字で音を起こし、やさしく瑞々しい日本語訳を加えて遺したものです。本オーディオブックでは日本語訳で全13編を収録しています。
収録内容
序
梟の神の自ら歌った謡「銀の滴降る降るまわりに」
狐が自ら歌った謡「トワトワト」
狐が自ら歌った謡「ハイクンテレケ ハイコシテムトリ」
兎が自ら歌った謡「サンパヤ テレケ」
谷地の魔神が自ら歌った謡「ハリツ クンナ」
小狼の神が自ら歌った謡「ホテナオ」
梟の神が自ら歌った謡「コンクワ」
海の神が自ら歌った謡「アトイカ トマトマキ クントテアシ フム フム!」
蛙が自らを歌った謡「トーロロ ハンロク ハンロク!」
小オキキリムイが自ら歌った謡「クツニサ クトンクトン」
小オキキリムイが自ら歌った謡「この砂赤い赤い」
獺が自ら歌った謡「カッパ レウレウ カッパ」
沼貝が自ら歌った謡「トヌペカ ランラン」
知里幸恵(ちり・ゆきえ)
1903~1922年。北海道幌別村(登別市)生まれ。アイヌ文化伝承者。農・牧畜業の父高吉、母ナミの長女。『分類アイヌ語辞典・植物篇(へん)』などの著者でアイヌ語学者の知里真志保は弟。金田一京助のアイヌ研究に協力した金成(かんなり)マツは母方の伯母であり、幼時からマツのもとで育てられた。著書に『アイヌ神謡集』、遺稿集『銀のしずく』。